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森の中の外気浴は何が違うのか|阿蘇の川サウナで聞こえる音と会える生き物

阿蘇のミキタオサウナの外気浴スペースで、チェアに寝ころんで見上げた木の葉と夏の空

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サウナの外気浴は、どこでやっても同じだと思っていませんか。

ビルの屋上でも、露天の休憩スペースでも、椅子に座って風に当たるという意味では同じです。

でも、森の中の外気浴は、はっきり違います。

結論からいうと、違うのは「視界」と「音」の2つです。

視界に人工物がひとつも入らない状態と、鳥やセミの声に囲まれた状態は、屋内のサウナでは作れません。

私が営んでいる阿蘇のミキタオサウナは、テントサウナで温まり、階段を20段降りた先の荻の草川で冷えて、森の中のチェアで外気浴をする形式です。

外気浴スペースのまわりは森なので、寝ころんで見えるのは緑と空だけです。

そして、そこには生き物がいます。

この夏、カフェのテラスにはカブトムシが来ていました。

森ではセミが鳴いていて、外気浴中はずっと川の音が聞こえています。

この記事では、森の外気浴が屋内と何が違うのか、阿蘇の森で実際にどんな生き物に会えるのか、そして森ならではの弱点は何かを、店主である私の目線でお伝えします。

いいところだけでなく、正直に弱点も書きます。

読み終えるころには、「自分が森で外気浴したらどうなるか」が想像できるはずです。

阿蘇の森で、ととのう。

MIKI TAO SAUNAは、熊本・阿蘇の自然のなかで楽しむ完全貸切のアウトドアサウナ。川のせせらぎと森の外気浴で、五感からととのう体験を。

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目次

森の外気浴は屋内と何が違うか|視界と気温の動き方

森の中の外気浴が屋内と違う点は、大きく2つあります。

1つめは、視界に人工物が入らないことです。

まず、外気浴のチェアに寝ころんだときに見えるものを、そのまま撮った写真をご覧ください。

写っているのは、木の葉と空と雲だけです。

建物も、電線も、看板も入っていません。

加工したわけではなく、上を向いて撮るとこうなります。

ミキタオサウナの外気浴スペースには、インフィニティチェア(背もたれが深く倒れる椅子)を4脚並べています。

日差しを避けられるようにタープの下に置いていますが、そこに寝ころぶと、目に入るのは木の葉と空だけです。

壁も、天井も、他のお客さんの姿もありません。

これは、屋内の休憩スペースでは作れない状態です。

外気浴で「ととのう」と言われる感覚は、体を休ませているときに、余計な刺激が入ってこないほど深くなると言われています。

私自身も、視界に何もないほうが頭が空っぽになりやすいと感じています。

ただ、ここは体感の話なので、「必ずそうなる」とは書きません。

2つめは、気温が一定でないことです。

屋内の外気浴スペースは、季節が違っても環境がある程度そろっています。

森の中はそうはいきません。

夏は木陰でも汗が引きにくい日がありますし、秋は同じ格好だと寒く感じます。

この「一定でなさ」を不便と取るか、季節を感じられると取るかで、森の外気浴の評価は分かれると思います。

私は後者だと思っていますが、これは好みの問題です。

外気浴に使っているチェアそのものや、自宅用に選ぶときの基準はサウナチェアおすすめ8選にまとめています。

阿蘇の森には、カブトムシも小鳥もセミもいます

森の濃さは、言葉で説明するより、そこにいる生き物を見てもらうほうが早いと思います。

この夏、着替えやトイレで使っていただく TAO retreat&café のテラスで撮った写真です。

阿蘇のミキタオサウナのカフェテラスの手すりにいたカブトムシのオスと、背景に広がる森

カブトムシのオスです。

山に採りに入ったわけではなく、テラスの手すりにいたところを撮りました。

もう1枚、同じテラスからの写真です。

阿蘇のミキタオサウナのカフェテラスに置いた竹のえさ台で、ヒマワリの種を食べにきた小鳥

竹のえさ台にヒマワリの種を置いていて、そこに小鳥が食べに来ています。

オレンジ色のお腹と、黒いのどが特徴の小鳥です。

この鳥の名前は、正直に言うと分かりません。

調べれば近い名前は出てきますが、確証がないまま「◯◯です」と書くのは違うと思うので、見たままだけをお伝えします。

もう1枚、8月の終わりに、カフェの庭のルリタマアザミで撮った写真です。

TAO retreat&caféの庭のルリタマアザミにとまった、瑠璃色の斑紋があるナミルリモンハナバチ(ブルービー)

ナミルリモンハナバチという蜂で、「ブルービー」「幸せを呼ぶ青い蜂」と呼ばれています。

さきほどの小鳥とちがって、こちらは名前が分かります。

黒い体に、青い毛で瑠璃色の斑紋が並ぶのが特徴です。

大きさはミツバチくらいで、10〜14mmほどです。

現れるのは8月から10月とされていて、ちょうどその時期に来てくれたことになります。

自分で花に来て蜜を吸いますが、巣は作りません。

ほかのハナバチの巣に卵を産む、労働寄生という暮らし方をする蜂です。

地域によっては、絶滅危惧種や準絶滅危惧種に指定されています。

見かけても追いかけたり捕まえたりせず、そっと見ていただけたらと思います。

ここで正直に書いておきたいことがあります。

カブトムシも小鳥も蜂も、「来れば必ず会えます」とは言えません。

野生の生き物なので、その日その時間にいるかどうかは運です。

私が言えるのは、「そういう生き物が普通に来るくらいの森の中にある」というところまでです。

夏の外気浴は、静かではありません。鳥とセミの声が大きいです

森の外気浴と聞くと、静かな環境を想像される方が多いと思います。

でも、実際は違います。

今の時期(8月)の外気浴中に聞こえてくるのは、鳥の鳴き声とセミの鳴き声です。

しかも、けっこう大きいです。

静けさを期待して来られると、少し意外に感じるかもしれません。

鳴いているセミは、アブラゼミやミンミンゼミです。

ヒグラシは、もう少し後の時期になると思います(ここは私の見立てです)。

そしてもうひとつ、常に鳴っている音があります。

川の音です。

チェアに寝ころんだ状態で、荻の草川の水の音が聞こえます。

水風呂として入っていた川が、外気浴中もずっと聞こえている、という状態です。

これは屋内のサウナでは再現しにくい部分だと思っています。

音楽もなければ、他のお客さんの話し声もありません。

代わりに、川の音と生き物の声だけが常に鳴っている状態です。

目を閉じて外気浴をしていると、視界がない分だけ、この音がはっきり届きます。

先ほど「違いは視界と音の2つ」と書いたのは、こういう意味です。

静かな森を求めている方には、夏は騒がしいと感じる可能性があるとお伝えしておきます。

逆に、生き物の声に包まれる感じが好きな方には、夏がいちばん濃い季節です。

阿蘇の森で、ととのう。

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正直に言うと、森の外気浴には弱点もあります

いいところだけ書いても仕方がないので、弱点も書きます。

まず、虫がいます。

カブトムシが来る場所は、蚊やアブも来る場所です。

外気浴中は肌を出した状態で長く座るので、虫が極端に苦手な方には気になると思います。

次に、天気に左右されます。

屋内の休憩スペースと違い、雨の日や風の強い日は過ごし方が変わります。

チェアはタープの下に置いていますが、屋根のある部屋ではありません。

そして、季節によって環境が大きく変わります。

ミキタオサウナは例年1〜3月が休館です。

また、不定休で主に火曜・木曜がお休みです。

11月ごろになると、15:30〜17:30の枠は暗いと感じられるようになります。

秋にお越しの方向けの枠の選び方は9月の川サウナは寒い?(阿蘇で測った水温と服装)にまとめています。

ただし、利用時間中に足元が見えなくなるほど暗くなることはありません。

敷地内に通路の照明はなく、ライトの貸し出しもしていませんが、暗くなる前に終わる時間割になっているので、懐中電灯を持ってくる必要はありません。

こうした弱点を踏まえたうえで、それでも自然の中で休みたいという方には、いい時間になると思っています。

森の外気浴と、川の水風呂の組み合わせ

森の外気浴が生きるのは、その前の水風呂が冷たいからです。

ミキタオサウナの水風呂は、施設のすぐ脇を流れる荻の草川です。

深さがないので泳ぐことはできませんが、寝ころんで体を浸ける天然の水風呂です。

川底は溶岩の一枚岩の上を水が流れている形なので、裸足で入っていただけます。

ただし、川に下りるまでの足元が少し滑りやすいので、そこだけ気をつけてください。

川に入るときも、平らな岩の上を水が流れているので足が滑ることがあります。

サンダルは川の際で脱いで、裸足で入っていただくのがいちばん安全です。

ゆっくり足を置いてください。

温まる場所は薪ストーブのテントサウナで、温度はおおよそ80〜110℃です。

自分でもテントサウナを持ちたくなった方は、テントサウナおすすめ10選で選び方と相場をまとめています。

セルフロウリュ(サウナストーンに自分で水をかけて蒸気を出すこと)もできるので、熱さは自分たちで調整できます。

ロウリュに使う香りは3種類から選べますが、外の森の匂いとぶつからない選び方はサウナアロマオイルおすすめ10選にまとめています。

テント、川、森のチェア。

この3つを、2時間まるごと1組で使っていただきます。

他のお客さんと時間が重なることはありません。

仕組みそのものについては阿蘇の川サウナとは?、当日の流れは阿蘇で貸切サウナに入るならで詳しく書いています。

外気浴についてよくある質問

森の外気浴は、屋内の休憩スペースとは環境がまるごと違います。

そのぶん「虫は」「雨は」「何分入るのか」といった質問をよくいただきます。

実際に多いものを、屋内との違いから順に並べました。

外気浴は森の中と屋内で、そんなに違いますか

違うと感じる方が多いと思います。

一番の違いは、視界に人工物が入らないことです。

ただし「必ずととのう」というものではないので、体感には個人差があります。

「ととのう」と「整う」はどちらが正しいですか

どちらでも構いません。

サウナの文脈では「ととのう」とひらがなで書かれることが多いですが、意味は同じです。

サウナと水風呂を往復したあとの、休憩中の感覚を指す言葉として使われています。

外気浴のときに虫に刺されませんか

森なので、蚊やアブ、ハエ、蜂、アリがいます。

虫よけをお持ちいただくと安心です。

虫よけの貸し出しや販売はしていません。

どんな虫が出るのか、うちで置いている蚊取り線香と、持ってきていただきたい虫よけは、サウナの虫よけ(森の外気浴の虫対策)にまとめました。

森の外気浴は静かですか

夏は静かではありません。

鳥とセミの声が大きく聞こえます。

人工的な音(音楽や話し声)がないという意味では静かですが、無音ではありません。

雨の日でも外気浴できますか

チェアはタープの下に置いているので、多少の雨なら過ごせます。

ただし屋根のある部屋ではないため、天気によって快適さは変わります。

外気浴は何分くらいがいいですか

決まりはありません。

一般には、体が冷えすぎる前に切り上げるのがよいと言われています。

テントの中には木製の10分計の砂時計を置いていますが、貸切なので私たちから終了時間の声かけはしません。

こうした運用が貸切だからできている話は、貸切サウナとは(個室サウナとの違いと料金相場)にまとめました。

ご自分のペースで、寒いと感じたらテントへ戻ってください。

アウトドアサウナ、テントサウナ、川サウナは何が違いますか

ミキタオサウナでは、ほぼ同じものを指しています。

温まる場所は薪ストーブのテントサウナで、水風呂が荻の草川、外気浴が森の中です。

「川サウナ」というのは、川の中にサウナがあるという意味ではなく、水風呂と外気浴が川と森だという意味で使っています。

服装や持ち物はどうすればいいですか

サウナ着とバスタオル、飲みたいものがあれば十分です。

サウナマット・フェイスタオル・サンダルはレンタルに含まれています。

詳しくはサウナの持ち物リスト(アウトドアサウナ編)をご覧ください。

最後に

森の外気浴を、特別な体験のように売り込むつもりはありません。

実際にやってみると、やっていることは屋内のサウナと同じです。

温まって、冷えて、座って休む。

それだけです。

ただ、休んでいるときに目に入るものが、壁ではなく木の葉と空だというだけで、頭の休まり方が変わると私は感じています。

カブトムシがテラスにいて、セミと鳥が鳴いていて、川の音がずっと聞こえている。

そういう場所で、何も考えずに2時間過ごしてもらえたらいいなと思っています。

阿蘇に来られる方に、気持ちよく休んでいってほしいです。

空き状況はミキタオサウナの予約ページからご確認いただけます。

阿蘇の観光と組み合わせたい方は、阿蘇観光モデルコース(日帰りで大観峰・草千里+サウナ)もあわせてご覧ください。

阿蘇の森で、ととのう。

MIKI TAO SAUNAは、熊本・阿蘇の自然のなかで楽しむ完全貸切のアウトドアサウナ。川のせせらぎと森の外気浴で、五感からととのう体験を。

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