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テントサウナ本体の値段は、調べればすぐ出てきます。
分からないのは、そのあとです。
買ってから毎年いくら出ていくのか、テントは何年もつのか、途中で何が壊れるのか。
ここが分からないまま、カートに入れる手が止まっている方は多いと思います。
結論からお伝えします。
うちで、火を入れるたびに確実に出ていくお金は、薪の798円だけです。
熊本県阿蘇市でテントサウナと川の水風呂を貸し切っていただくサウナを営んでいて、薪はコメリで1束798円(5kg)で買っています。
1回の営業で、ちょうど1束です。
この記事では、その798円の中身と、テント本体が引き継いでから一度も交換になっていない理由、そして先に傷んだのはテントではなく火まわりだった話をお伝えします。
読み終えるころには、ご自分が月に何回焚くかを掛け算するだけで、1年分の見当がつくようになっているはずです。
阿蘇の森で、ととのう。
MIKI TAO SAUNAは、熊本・阿蘇の自然のなかで楽しむ完全貸切のアウトドアサウナ。川のせせらぎと森の外気浴で、五感からととのう体験を。
完全貸切・2時間制/サウナマット・フェイスタオル・サンダルの貸し出し込み
テントサウナの維持費は、1回798円の薪代が主役です
まず、うちの数字をそのまま出します。
薪はコメリで、1束798円。重さは5kgです(2026年9月時点)。
kgに直すと、およそ160円です。
そして1回の営業で使うのは、この1束だけです。
火を入れてから中に入れる温度になるまでが15分ほどで、そこからお客さまに2時間使っていただいて、それで1束が終わります。
つまり「1回焚く=798円」が、うちの維持費のいちばん太い柱です。
買っているのは、全部が広葉樹です
もうひとつ、値段と同じくらい大事なことがあります。
うちが買っている薪は、全部が広葉樹です。
理由は単純で、長持ちするからです。
1束5kgで2時間の枠を最後まで回せているのは、ここが効いていると思っています。
薪には針葉樹のものもありますが、火の持ち方が違います。
ですので、「1束いくら」だけで比べないでください。
安い束を買っても、途中で足すことになれば、結局は同じか、それ以上かかります。
値札の横に樹種が書いてあるはずなので、そこまで見て選ぶのがおすすめです。
人数が増えても、4名までは同じ1束です
意外に思われるかもしれませんが、1名でお越しになっても4名でお越しになっても、使う薪の量は変わりません。
テントの中の熱さは人数ではなく焚き方で決まるので、同じように薪を入れれば同じ温度になります。
うちは1組4名までを1枠としていて、ここまでは1束で足ります。
5名以上のご相談をいただいたときには2束を用意することがありますが、それは例外です。
人数と中の様子の話はテントサウナは何人用を選ぶ?|1〜4名の実感に詳しく書きました。
自分で薪を割れる方なら、ここはもっと下がります
正直にお伝えしておくと、798円という単価は、安いほうではありません。
ホームセンターで束のまま買っているからです。
自分で木を調達して割れる方、林業や造園の関係で端材が手に入る方なら、ここはぐっと下げられます。
うちがそうしていないのは、営業日にお客さまをお迎えする準備と両立しないからで、お金より手間を選んだ結果です。
ここを「安くできる余地」と見るか「買えば済むところ」と見るかは、使う方の生活によって変わると思います。
よく見る試算と、実際に払っている額は違いました
テントサウナの維持費を調べると、だいたい同じ計算式に行き当たります。
「薪代500円×週3回で、年間76,320円」という形のものです。
私も記事を書く前に調べてみて、出てきたのはこの種の試算がほとんどでした。
これは個人が趣味で使う前提の見積もりで、実際に払っている額ではありません。
うちの実額と並べると、こうなります。
| よく見る試算 | うちが実際に払っている額 | |
|---|---|---|
| 薪1回あたり | 500円 | 798円 |
| 単位 | 記載なし | 1束5kg |
| 樹種 | 記載なし | 広葉樹 |
| 買う場所 | 記載なし | コメリ |
| 出どころ | 見積もり | 実際のレシートの額 |
1回あたりで、およそ1.6倍の開きがあります。
安く見積もられている、という話をしたいのではありません。
買う場所と、束の大きさと、樹種で、薪代はこれくらい動くということです。
だから維持費を計算するときは、「薪代いくら」という数字をそのまま借りてくるより、近所のホームセンターで薪1束の値段を見てくるほうが、たぶん正確です。
1年でいくらになるかは、あなたが焚く回数で決まります
ここからは、うちの数字ではなく読者の方が自分で当てはめるための計算です。
私の実額(1回798円)に、ご自分の焚く回数を掛けただけのものなので、そのつもりで見てください。
| 焚く頻度 | 年間の回数 | 薪代の目安 |
|---|---|---|
| 月2回 | 24回 | 約19,000円 |
| 月4回(週1回) | 52回 | 約41,000円 |
| 週3回 | 156回 | 約124,000円 |
月に2回、週末に楽しむくらいなら、年間2万円弱です。
テントサウナ本体が、安いもので2万円台、一式そろえると10万円前後からすることを思えば、買ったあとの負担は、思っているより軽いというのが私の実感です。
もちろんこれは薪代だけの話で、このあとに書く消耗品や、いつか来る買い替えは含んでいません。
ただ、毎回必ず出ていくお金はここだけなので、家計の見当をつけるにはこの掛け算で足りると思います。
阿蘇の森で、ととのう。
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テントは、引き継いでから一度も交換していません
ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。
うちのテントサウナは、1年中、同じ場所に張ったままです。
朝に組み立てて、夜にたたんで、という作業をしていません。
そして私が引き継いでから、テント本体を一度も交換していません。

汚れと苔は出ています。それでも中は十分に熱くなります
きれいなままです、とは言いません。
汚れは目立ってきましたし、苔も出ています。
屋外に1年中置いてあるので、当然といえば当然です。
ただ、サウナとしての機能は十分に出ています。
火を入れれば15分で入れる温度になりますし、ロウリュもできますし、温度が上がりにくくなったということもありません。
見た目が古びることと、サウナとして使えなくなることは、別だったということです。
私が考えている交換時期は「チャックが壊れたとき」です
では、いつ買い替えるのか。
私は、チャック(ファスナー)が壊れたときだと思っています。
生地に穴が開いたら塞げますし、汚れは落とせなくても使えます。
けれど入口が閉まらなくなったら、熱が逃げてサウナになりません。
そして開け閉めの回数がいちばん多いのも、チャックです。
これは薪ストーブのときと同じ考え方で、テントサウナの薪ストーブの選び方でも、いちばん先に傷んだのは開け閉めする扉の金具だったと書きました。
動く部分から壊れる、というのが、使い込んでみて分かったことです。
これから選ぶ方には、生地の厚さと同じくらい、チャックの造りを見てほしいと思っています。
張りっぱなしでもっているのは、毎回湿気を抜いているからです
「出しっぱなしで大丈夫なんですか」と思われた方もいると思います。
うちがやっていることは、ひとつだけです。
サウナが終わったあと、入口を2か所とも1時間ほど開けて、湿気を抜いています。
サウナを使ったあとのテントは、内側が水蒸気と汗でしっかり湿っています。
これを閉め切ったまま置いておくのがいちばんよくないので、1時間ほど風を通してから、閉めて帰るようにしています。
開けっぱなしにして帰るわけではありません。
これを毎回やっているので、1年中張ったままでも、中が蒸れた状態で残ることがありません。
テントを持ち帰る方の場合は、濡れたまま袋にしまうと次に開いたときに困るので、拭いてから干す一手間が要ります。
張りっぱなしにするか、毎回しまうかは置き場所しだいですが、使い終わったあとに湿気を抜くところだけは、どちらでも同じです。
ただし、これはうちの環境だからできています
ここは正直に書いておきます。
張りっぱなしにできているのは、うちが敷地の中の決まった場所に置けているからです。
集合住宅にお住まいの方、庭に常設できない方、盗難や風が心配な場所の方には、そのまま当てはまりません。
その場合は毎回の出し入れが前提になるので、テントとストーブを合わせた重さと、しまう場所を先に考えてください。
そのあたりはテントサウナおすすめ10選|選び方と相場に、重さと収納サイズを商品ごとに書いています。
先に傷んだのは、テントではなく火まわりでした
テントが無交換でもっている一方で、手を入れることになったのは火のまわりです。
これは買う前には想像していなかったところでした。

薪ストーブは、扉の金具と錆から傷みました
うちのストーブで先に弱ったのは、薪を入れる扉の金具です。
2時間の枠のあいだに何度も開け閉めして薪を足すので、使用頻度がいちばん高い場所でした。
もうひとつが錆です。
鉄でできているうえに、サウナはロウリュで湿気が多いので、キャンプで使う薪ストーブより錆びる条件がそろっています。
詳しくはテントサウナの薪ストーブの選び方|壊れた場所から解説に書きました。
サウナストーンは交換しましたが、お金はかかっていません
石は7月に交換しました。
ただし新しく買ってはいません。
割れたから替えたのでもなく、粉が出るようになって気になっていたところに、ちょうど予備の石が見つかったから替えた、というのが正直な流れです。
替えどきの見分け方はサウナストーンの交換時期|粉と白さで判断した話にまとめています。
維持費という意味では、ここは0円でした。
予備を持っているかどうかで、こういう出費は変わってきます。
薪のほかに、毎回少しずつ減っていくもの
薪ほど大きくはありませんが、使うたびに減っていくものもあります。
ロウリュのアロマと、シャワーで使うソープ類です。
うちではアロマを3種類そろえていて、お客さまにその日の気分で選んでいただいています。
無印良品のひのきとラベンダー、それに地元の小国杉のエッセンシャルオイルの3本です。
ロウリュに使う水は水道水で、川の水は使っていません。
シャワーのほうには、シャンプー・トリートメント・ボディソープを置いています。
こちらはサウナのあとに使うソープの選び方に書いたとおり、オーガニックのものをそろえています。
ここは金額を出せません。
1本が何回でなくなるかを記録していないので、「1回あたりいくら」に直せないためです。
分かっているのは、薪ほどのお金ではないけれど、ゼロでもないというところまでです。
測っていない数字を、測ったように書くわけにはいかないので、ここは正直に書いておきます。
これから買う方が見落としやすい3つ
維持費の話をするとき、薪代だけを見てしまうと後から困ります。
私が見ていて「ここは先に考えておいたほうがいい」と思うのは、次の3つです。
1. 置き場所(これがいちばん効きます)
張りっぱなしにできるかどうかで、続けやすさがまったく変わります。
うちが1年中張ったままにできているのは、たまたま環境が合っていただけです。
毎回しまう前提になる方は、テントとストーブで合わせて30kg前後を運ぶことになるので、その往復が続けられるかを、買う前に一度想像してみてください。
2. 薪を積んでおく場所
1回5kgということは、10回分で50kgです。
買い置きするなら、その置き場所と、雨に濡れない屋根が要ります。
道具の値段より先に、ここで詰まる方がいます。
3. 動く部分から先に壊れるということ
テントのチャック、ストーブの扉の金具。
どちらも「開け閉めするところ」から壊れています。
商品ページには、生地の厚さや出力は書いてあっても、金具の造りはほとんど書かれていません。
可能なら実物を見て、開け閉めしてみてから決めるのがいちばんです。
よくある質問
テントサウナの維持費は年間いくらですか
焚く回数で決まります。
うちの実額は薪1束(5kg)で798円、1回の営業で1束です。
月2回なら年間2万円弱、週1回なら年間4万円ほどが、薪代の目安になります。
これに消耗品と、いつか来る買い替えが乗ります。
薪はどこで買えばいいですか
うちはコメリで1束798円(5kg)の広葉樹を買っています(2026年9月時点)。
ホームセンターやキャンプ用品店、薪屋さんなど、買える場所は地域によって違います。
値段は場所でかなり変わるので、近所のホームセンターで一度見てみてください。
そのとき、値段だけでなく広葉樹かどうかも見てください。
うちが広葉樹にしているのは、長持ちするからです。
テントサウナは何年もちますか
年数ではお答えできません。
うちのテントは引き継いでから一度も交換していませんが、開業年と使用年数の記録が残っていないので、「何年目」と言えないためです。
言えるのは、1年中屋外に張りっぱなしで、汚れと苔が出た状態でも、サウナとしては十分に機能しているということです。
テントサウナを出しっぱなしにしても大丈夫ですか
うちは1年中張ったままにしていて、いまのところ問題は出ていません。
ただしサウナのあと、入口を2か所とも1時間ほど開けて湿気を抜き、それから閉めて帰っています。
閉め切ったまま置くのがいちばんよくないので、出しっぱなしにするなら、使ったあとに風を通す習慣とセットにしてください。
盗難や強風の心配がある場所では、常設はおすすめできません。
買い替えるときは、どこを見て決めますか
私はチャック(ファスナー)が壊れたときだと思っています。
生地の汚れや小さな穴は使い続けられますが、入口が閉まらなくなると熱が逃げてサウナになりません。
商用と家庭用で、維持費は変わりますか
1回あたりの薪代は変わりません。
うちは商用ですが、1回に使うのは1束5kgで、これは家庭で焚く場合と同じです。
変わるのは回数です。
営業日に毎日焚けば、そのぶん回数が増えます。
施設への導入を考えている方へ
ここまでは、個人で買う方に向けて書いてきました。
宿泊施設やキャンプ場、グランピング施設へ入れる場合は、見るところが変わります。
1回798円という単価はそのままでも、回数が桁で変わりますし、屋外に張ったままにするか毎日出し入れするかで、傷み方も変わってきます。
ミキタオサウナは、実際にテントサウナで営業している事業者です。
導入を検討されている施設の方は、電話(070-2033-1867)でご相談ください。
現場で分かったことを、数字も含めてそのままお伝えします。
おわりに
テントサウナの維持費を調べていて、私自身がいちばん知りたかったのは、「買ったあと、どれくらいの覚悟が要るのか」でした。
実際に何シーズンも回してみて分かったのは、毎回出ていくのは薪の798円で、テントは思ったよりずっと長く使えるということです。
そして壊れるのは、生地ではなく開け閉めするところでした。
ここが分かっていれば、買うときに見る場所が変わりますし、買ったあとに慌てずに済みます。
もし「自分で持つ前に、一度ちゃんとしたテントサウナに入ってみたい」という段階の方は、阿蘇まで来ていただければ、実物をお見せできます。
1年中張りっぱなしの、汚れも苔もあるテントです。
そのかわり、火を入れれば15分でしっかり熱くなりますし、水風呂は目の前を流れる川です。
道具の話をする前に、まずご自分が気持ちよくととのう体験をしていただけたらと思っています。
阿蘇の森で、ととのう。
MIKI TAO SAUNAは、熊本・阿蘇の自然のなかで楽しむ完全貸切のアウトドアサウナ。川のせせらぎと森の外気浴で、五感からととのう体験を。
完全貸切・2時間制/サウナマット・フェイスタオル・サンダルの貸し出し込み

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