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サウナは好きだけれど、隣に知らない人が座っている時間が、どうも落ち着かない。
そう感じて検索した方が、たどり着く言葉が「貸切サウナ」だと思います。
結論からいうと、貸切サウナとは、サウナ室・水風呂・休憩する場所をまとめて1組だけで使う形式のことです。
料金の相場は、私が2026年8月時点で調べた範囲では1時間あたり3,000円から5,000円あたりが中心でした。
私は熊本県阿蘇市で、テントサウナと川の水風呂を1組ごとに貸し切っていただくサウナを営んでいます。
この記事では、貸切サウナが普通のサウナや個室サウナと何が違うのか、料金はどのくらいか、そして運営している側から見て「貸切だから成り立っていること」は何かを書きます。
紹介記事を読んで書いたのではなく、毎回自分で火を入れて、自分でお客さまをお迎えしている立場から書きます。
読み終えるころには、自分に合う形式かどうかを判断できるはずです。
阿蘇の森で、ととのう。
MIKI TAO SAUNAは、熊本・阿蘇の自然のなかで楽しむ完全貸切のアウトドアサウナ。川のせせらぎと森の外気浴で、五感からととのう体験を。
完全貸切・2時間制/サウナマット・フェイスタオル・サンダルの貸し出し込み
貸切サウナとは、サウナ・水風呂・休憩を1組で使う形式
貸切サウナとは、サウナ室と水風呂と休憩する場所を、その時間だけ1組で独占して使えるサウナのことです。
大切なのは、「サウナ室だけ」が個室になっているのではない、という点です。
サウナ室が個室でも、水風呂や休憩スペースが共用なら、結局そこで他の人と会います。
貸切サウナと呼ばれるものは、温まる場所から冷える場所、休む場所までがひとつづきで1組のものになります。
だから「気を遣う時間がゼロになる」という言い方をされます。
料金の形も、ふつうのサウナとは違います。
一般的なサウナは1人いくらの入館料ですが、貸切サウナは「その空間を何分借りるか」で決まる貸室に近い考え方です。
そのため、人数が増えるほど1人あたりは安くなります。
私の施設も完全貸切の2時間制で、1名でも2名でも料金は同じ7,700円(平日)です。
おひとりで来られる方が損をしない形にしたかったからです。
貸切サウナ・個室サウナ・普通のサウナは何が違うのか
呼び方が似ていて分かりにくいので、違いを表にしました。
| 普通のサウナ(銭湯・スパ) | 個室サウナ | 貸切サウナ | |
|---|---|---|---|
| 一緒になる人 | 不特定多数 | いない | いない |
| 場所 | 建物の中 | 建物の中の一室 | 建物の中/屋外の両方がある |
| 水風呂 | 共用 | 部屋の中にある | 専用(屋外型は川や湖のこともある) |
| 休憩 | 共用のととのいイス | 部屋の中 | 専用(屋外型は外気浴) |
| 料金の考え方 | 1人いくら | 1室を時間で借りる | 1組で時間を借りる |
| 予約 | 不要なことが多い | ほぼ必須 | ほぼ必須 |
「個室サウナ」と「貸切サウナ」は、指している角度が少し違います。
個室サウナは、建物の中の一室を借りる形を指すことが多い言葉です。
貸切サウナは、「1組で独占する」という使い方そのものを指す言葉なので、屋外のテントサウナも含みます。
つまり、個室サウナは貸切サウナの一種と考えると分かりやすいです。
もうひとつ、混ざりやすいのが「プライベートサウナ」という呼び方です。
これも意味はほぼ同じで、1組で使うサウナを指しています。
呼び方が3つあるだけで、探しているものは同じだと思って大丈夫です。
貸切サウナの料金相場は1時間3,000〜5,000円
貸切サウナの料金は、施設の作りによってかなり幅があります。
2026年8月の時点で、個室サウナや貸切サウナを紹介しているメディアをいくつか確認したところ、1時間あたり3,000円から5,000円あたりを標準として紹介しているものが多くありました。
安いところは60分1,800円ほど、都心の設備が整った施設では1時間1万円ほどという記載も見かけます。
数字に幅があるので、「相場はいくら」と一つに決めつけないほうがいいと思います。
参考として、自分の施設の金額も出しておきます。
私のところは完全貸切の2時間制で、平日1名7,700円です。
1時間あたりに直すと約3,850円で、ちょうど相場の真ん中あたりに入ります。
ただし貸切は人数で割れるので、実際の負担はもっと下がります。
平日に4名で来られた場合は11,000円なので、1人あたり1時間あたり約1,375円です。
貸切サウナを高いと感じるかどうかは、人数によって答えが変わります。
おひとりなら決して安くはありませんが、3人4人で行くなら、普通のサウナ施設とそれほど変わらない金額になります。
人数ごとの正確な料金と、キャンセル料や支払い方法は阿蘇で貸切サウナに入るなら(料金と当日の流れ)にまとめています。
阿蘇の森で、ととのう。
MIKI TAO SAUNAは、熊本・阿蘇の自然のなかで楽しむ完全貸切のアウトドアサウナ。川のせせらぎと森の外気浴で、五感からととのう体験を。
完全貸切・2時間制/サウナマット・フェイスタオル・サンダルの貸し出し込み
貸切だから成り立っていること(運営している側から見ると)
ここからは、紹介記事にはあまり出てこない話を書きます。
貸切サウナは「気兼ねしなくていい」と説明されることが多いのですが、運営している側から見ると、それ以上に「共用ならできないことが、貸切だからできている」という部分が大きいです。
うちで実際にそうなっている例を挙げます。
サウナの前も、水風呂の前も、シャワーを浴びていただきません
屋内のサウナでは、入る前に体を洗い、水風呂に入る前に汗を流すのが基本とされています。
うちはそのどちらもお願いしていません。
理由は2つあります。
ひとつは、完全貸切で、他のお客さまと水を共有しないからです。
もうひとつは、水風呂が流れている川なので、水がその場に留まらないからです。
体を洗っていただくのは、サウナが終わったあと、TAO retreat&caféのシャワー室でです。
共用の施設では、まず成立しない運用だと思います。
汗を流さないことに抵抗がある方もいらっしゃると思うので、詳しい理由はアウトドアサウナの入り方に書きました。
終了時間の声かけをしません
うちは、2時間の終わりが近づいてもスタッフが呼びに行きません。
貸切なので、次の組を待たせることがないからです。
集合時間と終了時間だけ最初にお伝えして、あとは中に入りません。
これも、複数組を回している施設では難しいことだと思います。
時間を計るのは、ベンチに置いた砂時計だけです
テントの中には、木製の10分計の砂時計をベンチに置いています。

壁掛けの12分計はありません。
テントの幕にネジで固定できないという事情もありますが、貸切だと、そもそも時計をきっちり見る必要が薄くなります。
「8分入って1分水風呂」のような決まった型に合わせなくても、誰にも迷惑がかからないからです。
熱いと思ったら出て、まだ大丈夫だと思ったら残る。
その判断を自分たちだけでできるのが、貸切の中身だと思っています。
大人はサウナ、子どもは川。同じ時間に別のことができます
数は多くありませんが、ご家族で来られることがあります。
そのときによく見かけるのが、お子さまが川で遊んでいて、大人はテントでサウナに入っている、という時間の使い方です。
全員が同じことをしなくていい、というのが貸切のいいところだと思います。
共用の施設では、子どもを水風呂で遊ばせるわけにはいきません。
ここは他のお客さまがいないので、その2時間をどう使うかを決めるのは、その組だけです。
ただし、川は水温を管理していない自然の川で、テントの中は高温になります。
お子さまと一緒に来られる場合は、安全のため、ご予約の前にお電話(070-2033-1867)でご相談ください。
水風呂の温度を、こちらで管理していません
これは長所であり、正直に言えば短所でもあります。
うちの水風呂は荻の草川という川そのものなので、温度を設定できません。
2026年8月は私が15回測って、平均22.4℃でした。
いちばん近い個別の記録では、8月5日の午前10時に気温27℃、水温24℃です。
屋内の水風呂は16〜18℃あたりの設定が多いので、数字だけ見ると、うちの川はぬるいほうです。
それでも冷たく感じる理由はあるのですが、そこは体感の話なので阿蘇の川サウナとはのほうに書いています。
数字を管理できないかわりに、その日の水温をそのまま受け取ることになります。
これを面白いと思えるかどうかが、屋外の貸切サウナに向いているかの分かれ目です。
初めての貸切サウナで、予約前に見ておくべき3つ
貸切サウナは施設ごとの差がとても大きいです。
同じ「貸切」でも、中身がまったく違います。
予約する前に、この3つだけは見てください。
1. 何が貸切なのか(サウナ室だけではないか)
いちばん多い行き違いがここです。
「サウナは個室だけれど、水風呂と休憩スペースは共用」という施設もあります。
それが悪いわけではありませんが、期待していたものと違うと、当日がっかりします。
予約ページに「水風呂」「休憩」「外気浴」がどう書かれているかを見てください。
2. 時間に何が含まれているか
貸切サウナは時間貸しなので、着替えとシャワーの時間まで含むのかどうかで、実際に入れる時間が変わります。
うちは2時間制で、集合は開始の15分前にお願いしています。
着替えとシャワーは、隣のTAO retreat&caféの設備を使っていただく形です。
洗面台とドライヤーもあります。
「2時間」と書いてあっても、正味どれだけサウナに使えるのかは施設によって違うので、そこは先に確認しておくと安心です。
3. 水風呂の温度が管理されているかどうか
屋内の施設なら、たいてい何℃かが決まっています。
屋外型は自然のものを使うことがあるので、その日次第です。
うちは川なので、こちらで温度を決められません。
冷たさを最優先するなら屋内型、その日の水をそのまま受け取る面白さを取るなら屋外型、という選び方になります。
貸切サウナのデメリットと、向いていない人
いいことばかり書くと嘘になるので、弱点も書きます。
まず、予約が要ります。
思い立ってすぐ行けるサウナではありません。
うちも枠が1日3つ(9:30、12:30、15:30の各2時間)しかないので、土日は埋まりやすいです。
次に、おひとりで行くと割高になります。
1人あたりで考えると、普通のサウナ施設のほうが安く済みます。
そして、これは屋外型に限った話ですが、天気と季節の影響をまともに受けます。
うちは不定休で、主に火曜と木曜が休みです。
さらに、気温と水温が下がる例年1月から3月いっぱいは休館しています。
「いつでもやっている」施設ではありません。
向いていないと思うのは、水風呂の温度がきっちり管理されていないと満足できない方です。
シングル(10℃未満)の水風呂を求めている方には、夏のうちの川は物足りないはずです。
そこは正直にお伝えしておきます。
屋外の貸切サウナという選び方もあります
貸切サウナを探している方の多くは、街なかの個室サウナを想定していると思います。
ただ、貸切には屋外という選択肢もあります。
うちの場合は、テントサウナで温まって、階段を20段降りた先の川に浸かり、上に戻って森の中のチェアで休みます。

この階段には手すりがないので、足腰に不安のある方は先にご相談ください。
足元については、サウナサンダルは必要?で、川に入るときに滑る話を書いています。
屋内の個室サウナと決定的に違うのは、休んでいるときに目に入るものです。
天井ではなく、木と空を見上げることになります。
そこで何が起きるかは、森の中の外気浴は何が違うのかに書きました。
当日の2時間がどう進むのか、何を持っていけばいいのかは、阿蘇で貸切サウナに入るならとサウナの持ち物リストをご覧ください。
屋外だと、テントの中で敷くサウナマットが熱で反ることがあります。
うちの実物がどうなったかはサウナマットの選び方(熱で曲がる理由)に書きました。
2人で行く場合の過ごし方は熊本でカップルにおすすめのサウナにまとめています。
貸切サウナについてよくある質問
呼び方の違いや料金など、ご予約の前によく聞かれることをまとめました。
うちの施設に限った話は、そう分かるように書いています。
貸切サウナと個室サウナは何が違いますか
他のお客さんと一緒にならない点は同じです。
違うのは場所の作りで、個室サウナは建物の中の一室を指すことが多く、貸切サウナは屋外のテントサウナなども含みます。
個室サウナは貸切サウナの一種、と考えていただくのが近いです。
プライベートサウナとは違うものですか
ほぼ同じ意味で使われています。
呼び方が違うだけで、1組で使うサウナを指しています。
貸切サウナの料金相場はいくらですか
2026年8月時点で私が確認した範囲では、1時間あたり3,000円から5,000円を標準として紹介しているメディアが多くありました。
安いところで60分1,800円ほど、高いところで1時間1万円ほどという記載もあり、幅があります。
うちは2時間で7,700円(平日1名)です。
何人まで一緒に入れますか
施設によって違います。
うちは1組4名までで、1名でのご利用もできます。
5名以上をご希望の場合はお電話(070-2033-1867)でご相談ください。
ひとりでも利用できますか
できます。
うちは1名と2名の料金を同じにしているので、おひとりでも割増にはなりません。
水着は必要ですか
施設によります。
うちは屋外なので、水着または濡れてもよい服装が必要です。
何を着ればいいかで迷われる方は、テントサウナの服装(水着・Tシャツ・ラッシュガードの選び分け) をご覧ください。
予約なしで行けますか
貸切サウナは、ほとんどの施設で予約が必要です。
うちも予約ページ(RESERVA)からのご予約をお願いしています。
「ととのう」ことはできますか
サウナと水風呂と休憩を繰り返して得られるリラックス感を「ととのう」(「整う」とも書きます)と呼びますが、感じ方には個人差があると言われています。
必ずそうなると保証できるものではありません。
私自身は、川の音を聞きながらチェアに座っている時間が、いちばん心地よいと感じています。
貸切・テント・アウトドアサウナの違いは何ですか
指している角度が違うだけです。
「貸切」は使い方、「テントサウナ」はサウナ室の形式、「アウトドアサウナ」は屋外で行うサウナ全般を指します。
うちはその3つすべてに当てはまります。
最後に
貸切サウナをすすめたい相手は、実ははっきりしています。
サウナに興味はあるけれど、正しい入り方が分からなくて足が向かなかった方です。
貸切なら、間違えても誰も見ていません。
熱ければ出ればいいし、水が冷たければ足だけでも構いません。
その練習ができる場所として、貸切サウナはよくできた形式だと思います。
阿蘇まで来られる方は、森と川のほうも見に来てください。
ご予約は下のボタンから、ご相談はお電話(070-2033-1867)でも受け付けています。
阿蘇の森で、ととのう。
MIKI TAO SAUNAは、熊本・阿蘇の自然のなかで楽しむ完全貸切のアウトドアサウナ。川のせせらぎと森の外気浴で、五感からととのう体験を。
完全貸切・2時間制/サウナマット・フェイスタオル・サンダルの貸し出し込み

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